膝蓋下脂肪体!!治療すると効果大!!

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こんにちわ~!!今回は膝蓋下脂肪体について勉強していくよ。学校では何で教えてくれなかったんだろう。医学は進歩しているってことですよね。膝関節の可動域制限や手術をした方の治療の際は、膝蓋下脂肪体の評価~治療を!!では、今日も勉強していきましょう。

このブログでは、私が勉強してきたことや考え方、この治療ってどうなのかなとみんなが疑問に持っている事など(また趣味の筋トレとかも・・・)をなるべくわかり易く伝えていきたいと考えています。ぜひ読んでいってください。

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膝蓋下脂肪体(Infrapatellar Fat Pad:IFP)とは

膝関節にある脂肪組織です。お皿の下あたりにあり、膝の屈伸の際にうまくスムーズに動く事で滑走性をよくしています。膝蓋靱帯(お皿の下の靱帯)との関係性が強いとされています。

引用:膝蓋下脂肪体の整形外科テストと介入|樋口 翔太 (note.com)

伸展・屈曲圧痛テスト

膝蓋下脂肪体は、上記の図のように伸展位では膝蓋骨下部膝蓋骨内側・外側で触れることができますが、膝屈曲位では膝蓋骨直下に隠れてしまい触知することが困難となります。なので膝伸展位で痛みのある脂肪体を圧迫して痛みが出たら、そこから手を放さず膝を曲げた状態で同じく圧迫して痛みがなければ膝蓋下脂肪体の痛みと判定できます。

引用:膝蓋下脂肪体の整形外科テストと介入|樋口 翔太 (note.com)
シンディ
シンディ

PF関節って何?

膝蓋大腿関節のことで、Patellofemoral joint 【膝蓋骨(Patella)と大腿骨(Femoral)]の頭文字をとっています。ちなみに、Patellaの副運動は膝が完全伸展位で動かしやすくなります。膝が屈曲位では、しまりの肢位となるため動きにくくなります。Patellaの操作の際は、前後・左右(Tilte)に動かすことができます。

 

痛みの原因

膝蓋下脂肪体には、痛みのセンサーが多いことや線維化を起こしやすいと言われています。膝蓋下脂肪体の痛みの発生機序は、摩擦負荷の繰り返しとも言われています。また、膝関節の手術では、膝蓋下脂肪体から関節鏡や手術機器が挿入されるため、術後に線維化が必発します。

同じ部位に膝蓋腱や膝蓋支帯もあるため、これらの組織との鑑別が必要です。これらの腱や支帯は膝関節の屈曲により伸長されるため、これが原因である場合の圧痛は、屈曲位で強くなります。


シンディ
シンディ

脂肪体の線維化って?

外傷や繰り返しの機械的刺激によって微細な損傷を受け小出血を生じ、その刺激によって細胞浸潤血球やリンパ球などの細胞が、炎症の起こっている部位に集まってくる状態)・結合組織性肥大を起こし線維化するために柔軟性を失う。

力学的評価(非荷重位の評価)

①膝蓋骨の高位

 膝蓋下脂肪体が線維化して硬くなると、膝蓋骨は低位となります。片側が痛い際は、膝の高さの左右差を確認する

Insall-Salvati法

膝蓋骨上極と下極間の距離(LP膝蓋骨長 length of patella )と膝蓋骨下極と脛骨粗面上縁間の距離(LT膝蓋腱長length of patellar tendon)の比で判定する方法です

参照:膝関節のアライメント評価について|ENDO(理学療法士) (note.com)

Patella height=LT/LP

  • 正常:0.8〜1.2
  • 高位:1.2以上
  • 低位:0.80以下 

②関節の『捻れ』

膝蓋下脂肪体と膝関節外旋は、力学的視点からみたとき臨床的な関連が深いとされています。そのため、膝関節の『捻れ』の評価は重要です。
膝蓋下脂肪体は、膝関節が屈伸することにより縦に移動する組織であるとイメージしてください。
膝蓋下脂肪体に疼痛を生じる症例の大半は、膝関節が過度な外旋位を呈しています。膝関節が『捻れ』ていると、膝関節を取り込む滑膜、関節包、靱帯、腱などの組織は伸長された状態になります。そのため、膝関節が屈伸に伴って移動する膝蓋下脂肪体は、狭い経路を移動せざるを得なくなり、移動時に加わる大きな摩擦負荷の繰り返しが膝蓋下脂肪体の痛みを惹起じゃっきする事をひきおこすこと)と言われています。(引用:園部俊晴の臨床『膝関節』↓をチェック)また、膝蓋下脂肪体は、外傷や機械的刺激による微細な損傷を受けることにより線維化し、柔軟性が失われることがよくあります

治療

膝蓋下脂肪体の痛みを増強させる要因は、『軟性不全型』『経路不全型』『混合型』の3つに分けられるとされています

 上記の状態が生じると膝蓋下脂肪体に摩擦負荷が加わり痛みが出現すると言われています。

 ①膝蓋下脂肪体の柔軟性の獲得
 ②膝関節の捻れを改善し、膝蓋下脂肪体の移動経路を広げる
 ③膝蓋下脂肪体の移動経路の壁を柔らかくする。

①膝蓋下脂肪体の柔軟性の獲得

 A:膝蓋骨下棘付近が硬いことが多いと言われています。硬い部位を見つけたら内側~外側~内側と徒手的に移動させる。脂肪体は、徒手的に揉むと柔らかくなる特性があります。痛みを強く訴えるときは、その手前から行ってください。

引用:園部俊晴の臨床『膝関節』
シンディ
シンディ

私の患者様で、膝蓋骨骨折の保存で入院されてきた方が、入院時膝関節屈曲60°しかできなかったですが・・・・内側部の膝蓋下脂肪体の圧痛があり、1回の治療で屈曲100°まで屈曲が可能となり、治療の速効性を感じました。本当にこの事を知っていてよかったと感じました。勉強は大事だ!!

B:膝蓋下脂肪体の上下運動を促す。膝蓋骨の上下運動により膝蓋腱と一緒に脂肪体を動かします。この動きを繰り返すことで脂肪体を柔らかくします。下肢が弛緩しているときに、徒手的に膝蓋骨を下げた後で、筋の収縮を利用してセッティングを行います。上に上がらない場合は自動介助として上にアシストしてあげましょう。

参照:膝のセッティング | ケンジュ−健康寿命を延ばすための健康情報サイト- (kenko-jyumyo.net)

②膝関節の捻れを改善し、膝蓋下脂肪体の移動経路を広げる

A:リバーススクリューエクササイズ:膝伸展運動時に下腿を外側から把持し、つま先を随意的に内側に向けながら徒手的に内旋を加えます。さらに、大腿骨を外側方向に誘導しこの状態を維持しながらセッティングを行う。

引用:膝のセッティング | ケンジュ−健康寿命を延ばすための健康情報サイト- (kenko-jyumyo.net)

③膝蓋下脂肪体の移動経路の壁を柔らかくする。

膝蓋下脂肪体の移動経路の壁が硬い場合も、膝蓋下脂肪体の摩擦負荷は通常より大きくなります。そのため、周辺組織の柔軟性を改善することも必要です。単独の層だけではなく対象としている部位を広い面で把持し、筋膜・関節包などを一括で伸長させます。方法は、硬い部位周辺をつまみ軟部組織等を緩めます。

シンディ
シンディ

↑誰の膝だ!!けもくじゃらじゃないかい!本ではなく自分の足で行いました。毛が多いのは気にせず見てくださいね。

今日はここまでです。最後にお見苦しいものを見せてしまいましたけど、膝蓋下脂肪体についての勉強でした。早速、明日からの臨床に繋げれると思います。ちなみに膝蓋骨骨折の患者様ですが、1か月ほどで踵がお尻につくようになりました。すごい効果です。また、少しづつ勉強したことを伝えていきますので、遊びに来てくださいね。

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