皆さんこんにちわ~!!今日は呼吸の勉強会で出ていた!!1STSTです。わかる方いますか~?私は知らなかったのですぐに勉強しました。SPPBに続いて知らない評価でした。6分間歩行ができない患者様に必見です。研修会は私の知らないことを教えて頂ける!!ありがたいです。では早速行きましょう。
このブログでは、私が勉強してきたことや考え方、この治療ってどうなのかなとみんなが疑問に持っている事など(また趣味の筋トレとかも・・・)をなるべくわかり易く伝えていきたいと考えています。ぜひ読んでいってください。
1STSTって
1STST(1-minute sit-to-stand test:1分間椅子立ち上がりテスト)は、1分間に椅子からの立ち上がり動作を何回できるか測定する試験です。運動耐容能としては、6分間歩行テスト(6MWT)が有名ですよね。6分間歩行テストは、特別な機器を必要とせずに行えますが、30mの直線の廊下を必要とし、近くで一緒に歩いてはいけないことや声掛けのルールまであり、実施をすることが困難な施設も多いのではないでしょうか。私の病院もその口です。(そのため、直線じゃなく行っていますけど・・・□・□学会とかでは、発表できませんが、個人の入院時や退院時の指標はできますが、しっかりした評価方法ではないので・・・)
6MWTやISWT(Incremental Shuttle Walking Test:漸増シャトルウォーキンングテスト) は、COPD患者の運動耐容能(exercise tolerance)を測定する有名なテストですが,他の疾患の併用や歩行が困難など多くの患者様が検査を受けることができないこともあります。そこで、簡便である1分間のSTSTを行い、6MWTとの信頼性があるテストでもあるので使用しない手はないのです。
1STSTの実施方法
準備
①ひじ掛けのない高さ46㎝の椅子(後ろに壁にして置き、安定させる)
②パルスオキシメーター
③ストップウォッチ
④記録用紙
⑤修正Borgスケール
最近はパルスオキシメータも買えるようになってきましたね。コロナで一時期は買うことができなかったですもんね。私は、10年くらい前に、NISSEIさんのモノ(この記事に実物が載っていますよ)を使っています。今度買うときもこれだな。もしくはもう少し安いの・・・・
参考までに私が作った修正Borgスケールを掲示しますね。
試験開始前
パルスオキシメータを装着し、SpO₂と脈拍数・呼吸数の測定を始めます。
テスト方法
①SpO₂や脈のベースラインを記載します。
患者様は、足を腰幅に広げて膝を90°に曲げて座り、手や腕で反動をつけないように、手を前で組みます。
②5~10回くらい完全に立位がとれるか、確認します。完全に立位姿勢をとって1回とします。まっすぐに立ち、座る際はお尻を座面に触れるように指示します。そのとき、完全に座る必要はありません。
③『始めてください』と言って始めます。完全立位姿勢をとっていない場合は、注意します。
④45秒前に「終了15秒前です。」といいます。
⑤SpO₂の値や脈の値を記載し、修正Borgスケールを確認します。
⑥ベースのSpO₂・脈に戻ったら終了です。
膝や腰に違和感があった場合は、中止します。
実施方法は、山口大学大学院の大石先生がご監修しているベーリンガーの動画がありましたのでそれを参考にしてください。↓
「1分間椅子立ち上がりテスト」の準備と実施方法(動画)|OFEV(オフェブ)|べーリンガープラス (boehringer-ingelheim.com)
カットオフ値
COPDの6分間歩行450未満の人は、1分間に19.5回未満であると下記の文献がります。(6分間歩行のcut-offs)ということは、20回以上できる人は外出もできるなので20回を目標!!。
6分間歩行の生活範囲の目安
・500m以下:高齢日本人の平均的な距離
・400m以下:外出制限あり
・300m以下:ほとんど外出できない
・200m以下:生活範囲が身の回りに限定
呼吸器疾患患者の体力特性とその測定方法 | CiNii Research
記録用紙も作ってみました。改善点とかありましたら各自でよろしくお願いいたします。
まとめ
・運動耐容能のテストで6分間歩行は、距離の制限やルールが厳しく実施が難しいことがある。そこで1STST。
・1STSTは、簡便で場所もとらなく安全に行える。また、評価する上での信頼性が高いことがすでに報告されています。
・1STST20回以上を目指そう!!
まだ知ったばかりだったので、患者様に行っていませんが、これからどんどん評価で使用していきたいと考えています。
最後まで読んでくれてありがとうございます。最初のころに作った6分間歩行の記事の最後に1週間に1記事書くと書いてありました。今、全然できていません。申し訳ありません。何とか1か月に1記事は書いていきたいと考えています。また、遊びに来ていただけると嬉しいです。
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