関節運動学!!足部の構造!触診!!part1

Exercise

 こんにちは!!今回は、足部の関節運動学について話していきますね。足部の関節もたくさんあるので2回に分けて話していこうと思います。足部は地面と直接設置する場所です。バランスをとったり歩く際などの衝撃を和らげたりといろいろなことを、多くの骨を使って行っています。しっかり勉強して、みんなで足部をマスタ―しよう!!では早速いきましょう。

このブログでは、私が勉強してきたことや考え方、この治療ってどうなのかなとみんなが疑問に持っている事など(また趣味の筋トレとかも・・・)をなるべくわかり易く伝えていきたいと考えています。ぜひ読んでいってください。

まずこの記事を見る前に、「関節を動かすときの基礎!!関節運動学!SJFやAKA!!」を見てね。では続きをどうぞ(#^.^#)

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足部

 足部は、衝撃を吸収・分散し安定とスムーズな体重移動を行うため、足部には28個の骨が多数の関節を形成し、足弓そくきゅう(アーチ)を作っています。
 脛骨けいこつ腓骨ひこつ距骨きょこつ踵骨しょうこつ舟状骨しゅうじょうこつ立方骨りっぽうこつ内側楔状骨ないそくけつじょうこつ中間楔状骨ちゅうかんけつじょうこつ外側楔状骨がいそくけつじょうこつ中足骨ちゅうそくこつ(5個)・基節骨きせつこつ(5個)・中節骨ちゅうせつこつ(4個)・末節骨まっせつこつ(5個)

引用:SJF 関節ファシリテーション第1版 宇都宮初夫、p.127
引用:SJF 関節ファシリテーション第1版 宇都宮初夫、p.127

当に関節が多いですね。骨も多いから・・・( ゚Д゚)みんなはどのくらい関節を動かしていますか。治療の際もどのくらい意識していますか。私も最初は、距腿関節や足趾の関節ぐらいしかうまく触れなくて、あまり他の関節を気にしていなかったです。

足部の関節は、下腿部、足根部、中足部、足趾の関節と大きく4つに分けられる。

①距腿関節で生じる背屈ー底屈、②下腿垂直軸での内転ー外転運動、③足部長軸での回内ー回外運動がある。この3つは単独ではなく組み合わさって運動、Ⅰ背屈ー底屈、Ⅱ内反ー外反の2つである。

背屈ー底屈遠位脛腓関節えんいけいひかんせつ距腿関節きょたいかんせつ
内反ー外反:踵骨の内反に連動し他の足根間関節が回外内転運動を起こす。これが内がえしとなる。

引用:SJF 関節ファシリテーション第1版 宇都宮初夫、p.128
引用:SJF 関節ファシリテーション第1版 宇都宮初夫、p.128

1995 年改訂の関節可動域表示ならびに測定法では、「内がえし inversion外がえしeversion」を 3 平面での複合運動、「回外 supination回内 pronation」を前額
面での運動と定義していたが、英語圏及び英語文献では、「内がえし inversion
/外がえし eversion」を前額面での運動、「回外 supination/回内 pronation」
を横断面と矢状面および前額面の 3 平面での複合運動とするものがほとんどだそうです。
改訂があったので載せますね。主な変更点は以下の通りです。
足関節・足部における「外がえしと内がえし」および「回外と回内」の定義
 外がえしと内がえし:足関節・足部に関する前額面の運動で、足底が外方を向く動きが外がえし、足底が内方を向く動きが内がえしである。
 回外と回内:底屈,内転,内がえしからなる複合運動が回外、背屈,外転,外がえしからなる複合運動が回内である。母趾・趾に関しては、前額面における運動で、母趾・趾の軸を中心にして趾腹が内方を向く動きが回外、趾腹が外方を向く動きが回内である。
足関節・足部に関する矢状面の運動の用語
 背屈と底屈:足背への動きを背屈、足底への動きを底屈とし、屈曲と伸展は使用しないこととする。ただし、母趾・趾に関しては、足底への動きが屈曲、足背への動きが伸展である。
足関節・足部の内転・外転運動の基本軸と移動軸
 基本軸:第2中足骨長軸とする。                               
   参照:関節可動域表示ならびに測定法改訂について(2022年4月改訂) (jspo.jp)
ということは、ここでの内がえし/外がえしは回外/回内ですので、ちょっと解りづらいですが、私も覚えなおしますので、皆さんも気を付けてください。

遠位脛腓関節えんいけいひかんせつ(Distal tibiogfibular joint)

脛骨の腓骨切痕腓骨の遠位骨端からなる遠位脛腓関節は、靱帯で結合していて関節軟骨や関節空はない平面関節です。

前脛腓靱帯ぜんけいひじんたい(Anterior tibiofibular ligament)

前面にあり、脛骨外側から腓骨内側へ向かって下外方へ走っています。

後脛腓靱帯こうけいひじんたい(Posterior tibiofibular ligament)

前脛腓靱帯と相対するかたちで後面にある

骨間靱帯こっかんじんたい(Interosseous ligament)

骨間膜の下部で、脛骨および腓骨の骨間縁の間で緊張している。

距腿関節きょたいかんせつ【Talocrural (ankle) joint】

距腿関節は、下腿と足部をつなぐ関節で、関節面が3面で接触しているため、面積も広く適合性のある構造になっています。体重を内側・外側のアーチを通じて足底からつま先へ分散させる役割もあります。また、距骨には筋の付着はなく、踵骨や舟状骨など他の骨と連動しています
凹面は、①脛骨の下関節面②脛骨の内果関節面③腓骨の外果関節面が連なって関節窩を形成します。凸面は、距骨滑車きょこつかっしゃが関節頭となるらせん関節です。

凸面:距骨滑車は、上面(脛骨下関節面)および内側(内果面)・外側面(外果面)と3つの面に区別されます。上面は、足部の長軸方を向く距骨頭に対して約25度開いています。また、距骨滑車上面は後方が前方に比べて短くなっているため、底屈していくと接地面積が小さくなるので距腿関節がゆるみます。
凹面:脛骨の下関節面は、距骨滑車の形状に対応するように後方より前方が横に長くなっています。内果関節面と外果関節面では、外果関節面(腓骨側)の方が上下に長く、後方に位置します。そのため、距腿関節の運動軸は外側に10~15度開くが、実際足部がまっすぐ運動するのは距骨の滑車面に対して距骨頭が内側に向いているためであります。

関節包(Joint capsule)・靱帯( ligament )

関節包の前面・後面は、ゆるく弱いが靱帯で補強されています。また前面の関節包は、脛骨から距骨頚 きょこつけいに向かっておよそ1㎝前方へ付着します。後方の関節包は、それより短いです。
内外側方の靱帯は、それぞれ内果・外果の尖端から扇状に末梢に広がり、側方の安定性を保つため内外側とも強靭です。

内側内側側副靱帯三角靱帯)は、関節包の内側を補強し、内果から起こり下方に向かいそれぞれ、舟状骨の背面に至る脛舟部、踵骨の載距突起に至る脛踵部、距骨頭と距骨後突起に至る前・後脛距部に3分割され、三角形を呈します。

外側:外側の靱帯は腓骨の外果から三方に分かれています。外側側副靱帯
 前距腓靱帯:外果の前縁から前下方に向かい距骨頚の外側に付着する。
 踵腓靱帯 :外果の下縁から下後方に走り踵骨の外側面に付着する。
 後距腓靱帯:外果の後方からほぼ水平に後走し距骨後突起の外側結節に付着する

足関節捻挫 - アスリート鍼灸整骨院
参照:足関節捻挫 – アスリート鍼灸整骨院 (jimdo.com)

距骨下関節きょこつかかんせつ(距踵関節)(Talocalcaneal joint)

 踵骨の関節面は、中央の足根洞そくこんどうにある骨間距踵靱帯によって前後に分かれており、後方部分にある後距骨関節面と距骨が適合する部分を距骨下関節(距踵関節)と言います。

引用:SJF 関節ファシリテーション第1版 宇都宮初夫、p.131

踵骨には、上面中央に楕円形の後距骨関節面があり、その内側縁には踵骨溝という溝があり、それが内側方に突出し載距突起となります。その上面には楕円形の中距骨関節面が位置し、さらに前方には前距骨関節面があります。この他、踵骨の前端には立方骨関節面があります。距骨下関節はこれら4つの関節面のうち、中央の後距骨関節面と距骨の後踵骨関節面との間にできる顆状関節です。

関節包(Joint capsule)・靱帯( ligament )

関節包は、薄くてゆるいがこれを3つの距踵靱帯きょしょうじんたいが直接的に補強し、さらに距腿関節部の内外側副靱帯が副次的に作用します。靱帯は3つの距踵靱帯(内側、外側、前面)があります。特に中央に位置する骨間距踵靱帯こっかんきょしょうじんたいは短くて強靭です。

 前面:骨間距踵靱帯は、足根洞(距骨溝と踵骨溝からなる)の後方部分で距骨と踵骨を上下に連結させる盤上の靱帯です。前方部は距踵舟関節にあたります。
 内側:内側距踵靱帯は、距骨の後突起の内側結節から出て、内側を前方に走り踵骨の載距突起に付着します。
 外側:外側距踵関節は、距骨の外側突起から起こり、後下方に走り踵骨の外側面に付着します

距踵舟関節きょしょうしゅうかんせつ(Talocalcaneonavicular joint)

 距骨、踵骨、舟状骨の間にできる関節で踵立方関節しょうりっぽうかんせつとあわせてショパール関節(Chopart joint)または横足根関節おうそくこんかんせつと呼ばれています。

距骨の3つの関節面のうち舟状関節面には舟状骨後関節面の後関節面が、前・中踵骨関節面には踵骨の前・中距骨関節面がそれぞれ適合する楕円関節です。舟状骨と踵骨は直接は連結しませんが、底側踵舟靱帯が存在し距骨頭を下部から支えています。

関節包(Joint capsule)・靱帯( ligament )

関節包は独立しており、距舟靱帯底側踵舟靱帯踵舟靱帯で補強されます。

 背側距舟靱帯は、距骨頭の背側面から起こり、舟状骨背側面に至ります。
 底側底側踵舟靱帯は、バネ靱帯とも呼ばれ、踵骨の載距突起から起こり、舟状骨粗面に至り踵骨と舟状骨を結び距踵舟関節の関節窩を形成しています。
 外側踵舟靱帯は、二分靱帯の内側線維束で、踵骨背側面の前内側部から起こり、舟状骨内側面に至ります。

踵立方関節しょうりっぽうかんせつ(Calcaneocuboid joint)

踵骨と立方骨の間にできる関節で、距踵舟関節のと合わせてショパール関節(Chopart joint)または横足根関節と呼ばれています。

踵骨の立方関節面と、立方骨の後関節面の間になる不完全な鞍関節です。矢状面における上下方向の動きには踵骨が凹、水平面での内外方向の動きには凸となります。

関節包(Joint capsule)・靱帯( ligament )

関節包は独立していて、それを背側踵立方靱帯、底側踵立方靱帯、長足底靱帯、踵立方靱帯が補強しています

背側背側踵立方靱帯は、踵骨背側面から起こり、立方骨背側面に至ります。
底側
 ①底側踵立方靱帯は、踵骨下面から起こり、立方骨粗面に至ります。
 ②長足底靱帯は、底側踵立方靱帯の浅層とも言われ、踵骨隆起から起こり、一部は立方骨底面に付着するが、他の3~5束は分かれて中足骨底に至ります。この靱帯は足部外側アーチを支持しています。
外側踵立方靱帯は、二分靱帯の外側線維束で、踵骨背側面の前内側部から起こり、立方骨背側面に至ります。

触診(Palpation)

足部における骨・関節の触診は、内側・外側に隆起している内果・外果を出発点とし、足根骨の位置関係をもとに順番に触知していきます。そして触知している骨と隣接している骨を触知しそれぞれ把持し動かすことによって関節の位置を把握します。

内側面

 「内くるぶし」と呼ばれえる脛骨内果の膨隆部があり、その下方には踵骨の載距突起さいきょとっきがあります。前下方には舟状骨粗面しゅうじょうこつそめんの突出があります(距骨頚も手前にあります)。さらに内側アーチを前方にたどると、第1趾の基部に第1中足骨頭の膨隆が観察されます。

脛骨の内果ないか:内側の最突出部から前後に内果を触知する。

引用:SJF 関節ファシリテーション第1版 宇都宮初夫、p.139

距骨の内側面:最突出部から下方に指を滑らせていくと陥凹部かんおうぶ(くぼんだ場所)に距骨体きょこつたいの内側面が触知できます。
距腿関節の確認:触る方の左手の母指と示指で内果と外果を把持し、右手で距骨を前後で把持し前後に動かすことで確認します。ゆるみの肢位は底屈位ですよ。

踵骨の載距突起:内果の最下端から一横指下方へ進むと載距突起が触れます。
距骨下関節きょこつかかんせつの確認:触る人の左手の母指で距骨体を押さえ、右手の母指と示指で載距突起直下の踵骨を把持し、内外側に動かすことにより距骨下関節を確認します。

距骨頚:脛骨の内果の最下端の前下方に位置するのが距骨頚です。
舟状骨粗面:距骨頚から一横指遠位には、内側アーチの最突出部である舟状骨粗面を触知できる。
距踵舟関節の確認:触る人の左手で距骨を把持し、右手の母指と示指で舟状骨を背側・底側から把持し底背側方向へ動かすことにより距踵舟関節を触知する。

外側面

 「外くるぶし」と呼ばれる腓骨外果の大きな膨隆が観察され、その前下方には踵骨溝と距骨溝で形成される足根洞そくこんどうの陥凹がみられます。さらに外側アーチを前方にたどると中央部あたりに第5中足骨底の膨隆が触知できます。

引用: :SJF 関節ファシリテーション第1版 宇都宮初夫、p.143

①腓骨の外果:外側にある外果の膨隆部を触知できます。

引用:SJF 関節ファシリテーション第1版 宇都宮初夫、p.143

踵骨(外側面):外果の最下端の陥凹部には踵骨が触れられる。そこには長・短腓骨筋腱が通ります。外果は内果より下方に長いので距骨は隠されてしまいます

引用:SJF 関節ファシリテーション第1版 宇都宮初夫、p.144

腓骨筋結節:外果の下端から一横指下方には、腓骨筋結節突出が触知できる。

引用:SJF 関節ファシリテーション第1版 宇都宮初夫、p.144

足根洞そくこんどう:外果の最下端の前下方には陥凹部が触知でき、そこには足根洞が位置します。

立方骨りっぽうこつ:外果下端にある踵骨外側面から一横指前方には立方骨があります

引用:SJF 関節ファシリテーション第1版 宇都宮初夫、p.144

運動学(Kinematics)背屈ー底屈運動

遠位脛腓関節は、足関節を背屈させると、距骨滑車面に押し広げられ脛骨と腓骨の間は広くなり、逆に底屈させると間隔は狭くなる。足関節の背屈運動時に外果が上方、外側に移動します。腓骨遠位端の関節面は、凸の法則にしたい滑り、底屈時には逆の動きになります。

距腿関節は、足関節を背屈させると、距骨滑車は脛骨の下関節面に沿って凸の法則で後下方へ滑ります。距腿関節は背屈位がしまりの位置(CPP)となります。これは距骨滑車の関節面の幅が、後方より前方になるほど幅が広くなるため、背屈位で関節面の接触面積が大きくなるからです。

背屈時には踵骨も動くため、その動きに連動して距骨下関節では後関節面距骨

引用:SJF 関節ファシリテーション第1版 宇都宮初夫、p.151

運動学(Kinematics)内反ー外反運動

 内反ー外反は、足部を後面から見たときの踵骨の内・外方向への動きで、平面的な動きではなくHenke軸(踵骨隆起の後外側から前上内側方に斜走し、距骨頭の内側を通る軸)を中心とした踵骨の回転運動であるため、距骨下関節、距踵舟関節、踵立方関節が連動して起きます。

引用: :SJF 関節ファシリテーション第1版 宇都宮初夫、p.150

 距骨下関節:内反時に、踵骨の後距骨関節面は距骨に対して、凸の法則によりわずかに内転・回外方向に滑る。同時に前方にも滑る。それにより足根洞は開き、骨間距踵靱帯は伸長されます。一方外反時は逆方向の動きが起こり足根洞は閉じます。LPPは半回外位。CPPは最大回内位。

距踵舟関節:足部の内反時、舟状骨の後関節面は距骨に対して、回転しながら凹の法則により内方へ滑り距骨の舟状骨関節面は外側部分が露出します。同時に踵骨の前・中距骨関節めんは距骨下関節の動きに相対して後方へ滑ります。外反時は逆の動きです。LPPは半回内位。CPPは最大回外位。

踵立方関節:距踵舟関節と合わせてショパール関節と呼ばれ、連動して運動を行っています。そのため内反時に距踵舟関節と同方向に動き立方骨の後関節面は、凹の法則により内方へ滑り回転します。

引用: :SJF 関節ファシリテーション第1版 宇都宮初夫、p.153

SJF検査

遠位脛腓関節

滑り法(gliding):右手で脛骨を持ち、左手の母指と示指で腓骨の遠位端を把持し、前後方向に滑らせます。前方ー後脛腓靱帯後方ー前脛腓靱帯の緊張を見る。

引用: :SJF 関節ファシリテーション第1版 宇都宮初夫、p.156

距腿関節

滑り法(gliding): 軽度背屈位(LPP)。右手で下腿遠位端を固定し、左手で距骨および踵骨を把持し前後方向に滑らせます。前方ー三角靱帯の脛舟部および前脛距部、前距腓靭帯後方ー三角靱帯後脛距部、後脛距腓靱帯の緊張をみます。

引用: :SJF 関節ファシリテーション第1版 宇都宮初夫、p.156

接近滑り法(close gliding):関節面同士を近づけた後に前後方向に滑らせます。距腿関節の潤滑機構をみます。

引用: :SJF 関節ファシリテーション第1版 宇都宮初夫、p.157

傾斜法(tilting):軽度背屈位(LPP)。右手で距骨の前面を、左手で後面を把持し、前面のみを底側方向へ圧し、関節面を引き離します。後面のみを底側方向へ圧し、関節面を引き離す。前面tiltー関節包の前面。後面tiltー関節包の後面の緊張をみます。

引き離し法(distraction):軽度背屈位(LPP)。右手で距骨の前面、左手で距骨の後面を把持し、距骨全体を底側方向へ圧し、関節面を引き離します。距腿関節全体の緊張をみます。

引用: :SJF 関節ファシリテーション第1版 宇都宮初夫、p.157

距骨下関節

滑り法(gliding): 中間位あるいは半回外位(LPP)。左手の母指で脛骨内果直下の距骨を固定し右手で踵骨を把持し前側および前外側に滑らせます。前内側ー内側距踵靱帯前外側に滑らせ外側距踵靱帯を緊張させます。

引用: :SJF 関節ファシリテーション第1版 宇都宮初夫、p.157

距踵舟関節

滑り法(gliding) :半回内位(LPP)右手で距骨頸部を挟み、左手の母指と示指で舟状骨を把持し、底背側および内外側に滑らせます。背側ー底側踵舟靱帯、底側ー距舟靱帯、内側ー踵舟靱帯の緊張。外側ー内側の関節包の緊張をみます。

引用: :SJF 関節ファシリテーション第1版 宇都宮初夫、p.157

踵立方関節

滑り法(gliding) :半回内位(LPP)左手で踵骨を持ち、右手で立方骨を把持し底背側および内外側に滑らせます。背側ー底側踵立方靱帯底側ー背側踵立方靱帯の緊張をみます。

引用: :SJF 関節ファシリテーション第1版 宇都宮初夫、p.158

治療技術

背屈ー底屈

距腿関節接近滑り法(close direct sliding)
骨運動:背屈
構成運動:背屈に伴い距骨滑車面の後方への滑り
方法:術者は左手手指で踵を下腿骨に近づけ、左手手掌で背屈させるとともに右手で距骨を後方へ滑らせます。

引用: :SJF 関節ファシリテーション第1版 宇都宮初夫、p.158
引用:SJF技術研修コースノート:関節ファシリテーション研究会

私は、背屈時に距骨の後方滑りを介助(舟状骨側から)しながら行い最終域で接近を行いもう少し背屈させることをしています。私は最初から接近はしないです。確か研修会でも最終可動域で接近をしていたような。 下腿三頭筋のストレッチでは踵骨を底側に引っ張り出し腓腹筋(膝伸展)とひらめ筋(膝屈曲)に行いますが、その違い考えながら治療してます

内反ー外反

距骨下関節接近軸回旋法(close direct spinning)
骨運動:内反ー外反
構成運動:内反ー外反に伴う後距骨関節面の内外側への軸回旋
方法:足部中間位で、術者の左手で内果下部において距骨を固定し、右手で踵骨を距骨に向かって圧した後に、踵骨を水平面で外または内側に回転させます。

引用: :SJF 関節ファシリテーション第1版 宇都宮初夫、p.162

距踵舟関節接近軸回転法(close direct spinning)
骨運動:内反に伴う回外、内転、あるいは外反に伴う回内、外転(新用語では回外に伴う内反、内転。回内に伴う外反、外転ですかね)
構成運動:舟状骨後関節面の軸回転
方法:足部中間位で、術者の左手で距骨を固定し、右手の母指・示指で舟状骨をつまむように保持し、距骨に向かって圧した後、舟状骨を回転させます。

引用: :SJF 関節ファシリテーション第1版 宇都宮初夫、p.163

踵立方関節接近軸回転法(close direct spinning)
骨運動:背屈ー底屈および内反ー外反
構成運動:背屈ー底屈に伴う立方骨後関節面の上下方向への滑り
     内反ー外反に伴う立方骨後関節面の内外方向への滑り
方法:足部中間位で、術者の左手で踵骨を固定し、右手で立方骨を踵骨に向かって圧した後、回転する。

引用: :SJF 関節ファシリテーション第1版 宇都宮初夫、p.163

これで最後です。ほんとーーに。最後まで読んでくれてありがとうございます。足部Part1でした。ブログの記事最長だと思います。整理していたのにこんなに書いてしまいました。すみません。さらっと読みたかったですよね。次回の方がさらっと読めるかもしれません。もう少しまとめられるように頑張ります。また次も見てください。

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