今日のまなびは、呼吸って何?肺ってどのくらいの大きさ?です。うまく説明できるかな。どうやって肺の大きさを知ればいいかわかり易く書いていきますね。他の聴診や触診・打診・呼吸介助等の際にとても重要となります。どこの肺野(肺区域)にどんな肺音がしたのって言われて答えられますか?
アラフォー理学療法士(Pysical Therapist:以下PT)のシンディです。
このブログでは、私が勉強してきたことや考え方、この治療ってどうなのかなとみんなが疑問に持っている事など(また趣味の筋トレとかも・・・)をなるべくわかり易く伝えていきたいと考えています。ぜひ読んでいってください。
目次
・呼吸とは
内呼吸・外呼吸
・解剖(肺の大きさ)
前面
側面
後面
・肺区域
呼吸の意義は、生命活動を維持するために必要なガス交換(酸素O₂と二酸化炭素CO₂の交換)行うことであります。じゃ~どんな流れで呼吸を行っているかというと。下の図を見て↓(私が呼吸の勉強会で使うパワポを引用しています。)
むむむ!!解らないよ。これだけでは、って思いますので細かくやっていきます。
胸骨(胸骨柄上部:頚切痕)の上に気管支を触ることができますね。とりあえずご自身の気管を強く押してみましょう。ゴホゴホゴッホ!!咳が出ます。咳を誘発させたいときは、ここを押しましょう。私は怖くてしたことはありませんが・・・。これを教えてくれた大学の先生の教え子が、祖父が食べ物を詰まらせた際にここを押して咳を誘発させ食べ物を出した。って言う話も聞きました。私は少し躊躇しちゃいます。ちょっと怖いですよね。
次に、鎖骨から2~3㎝ほど上に肺の一番上(肺尖)がきます。だいたい、鎖骨の真下に第1肋骨があります。(図は違いますが気にしない。気にしない。)なので一番最初にわかるのは第2肋骨からです。第2肋骨(胸骨角)の高さで気管が分岐します。聴診の手順(気管支→気管分岐部→肺野)でも大事なので覚えておきましょう。第4肋骨は右肺の水平裂となり、それから上が上葉、下が中葉となります。そして、剣状突起もしくは第6肋骨が前面の肺底になります。鎖骨内側1/3から垂線を下ろし第6肋骨と交差したところが斜裂となります。中葉と下葉を分けますね。
ちなみに肺の領域は右が3葉(上葉・中葉・下葉)、左2葉(上葉・下葉)今回は右で説明していきます。
側面では、脇の下(腋窩中線)から垂線を下ろし、第8肋骨の交わったところが肺底となります。
上から肋骨を触っていき探してもいいのですが、結構大変です。そこで、わき腹の一番下から一番最初に触れる浮遊している肋骨が第11肋骨なので、そこから11→10・9・8と探すと第8肋骨がわかり易いです。上からの8番目と下からの4番目が同じであれば触診は完璧です。
後面です。ここで重要なのは、第10肋骨です。第10肋骨が後面の肺底になります。また、斜裂は手を上げたときに肩甲骨内側面の傾きと同じとも研修会で聞きました。
ここまでのおさらいで、胸骨柄の上(気管)第2肋骨(気管分岐部)第4肋骨(水平裂)第6肋骨(前面の肺底)第8肋骨(側面の肺底)第10肋骨(後面の肺底)を知っておくとおおよその肺の大きさがわかります。偶数の数字を覚えるだけです。
肺区域もよく言葉を聞きます。「右の後肺底区に副雑音が聞かれます。」とかね。少し形は違いますが、左右ほぼ同じです。左にはS7(内側肺底区)はありません。S4・5(右外側中葉区・内側中葉区、左上舌区・下舌区)これも覚えられたら覚えましょう。最初はどこらへんに副雑音があったのか目安を付けると(前文の肺の大きさも戻って↑)知って、その後に、この図を見ると「あ~上下葉区(S6)ね」ってわかります。
完全に覚えなくても後でこれを見て「そこのことか」と見て、記録等に記載し多職種とコミュニケーションをとれるといいですね。
今日はここまでです。少しずつ解剖の話もしていきますね。
今回は、私が以前勉強会で使ったパワポを提示しました。過去の自分にありがとう。
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